市立幼稚園の保育は、 2 年保育整備計画に基づいて進められ、平成 12 年度完全実施に向けて進行中のことと聞いております。年々減少する子供たちに、どのような形で適正な集団指導を行っていくのか。また、当局が考える適正なクラスの規模とは一体どれぐらいなのか、お尋ねいたします。
また、現在まで 2 年保育の実施に当たり各種のアンケートを行い、各父兄の意見を集約し、御検討されていると聞いております。その中に、要望の形でどのようなことがあったのか、お教えいただきたいと思います。できれば、共稼ぎをしたい、しかし、現状の保育時間ではごく限られた時間しか働くことができない。何とか保育の時間延長をお願いしたいとの意見も出されていると聞いております。お隣の田尻町や三本木町などでは、積極的に時間外保育が行われているようでございます。そのシステムや料金など、わかる範囲で結構でございます。お教えいただきたいと思います。
また、本市においても、同様の時間外保育の取り組みの計画があるのかどうか、お尋ねいたします。少子化に伴う子育て支援の一環として、ぜひ時間外保育の早期実現を強く要望するものであり、当局の見解をお尋ねいたします。
現在、 2 年保育を実施していないのは、西古川と長岡の 2 つの幼稚園となりましたので、幼児教育の振興と充実を図る立場から、これらの幼稚園においても、来年 4 月から 2 年保育を実施していきたいと、過般の議会の先生方のお集まりの席上でも御説明を申し上げたところであります。
御存じのとおり、幼稚園は集団生活を通して子供たちの個性や人間性を豊かにはぐくむ教育の場であります。一定の園児数がいないと、幼稚園教育の大きなねらいであります集団による生活体験、基本的な生活習慣の形成、体験学習の領域拡大など、保育を進める上で学習効果の点から問題がないわけでありません。特に、兄弟の数が少ない現時代においては、大変大事にしていかなくてはならないところだと考えております。
そこで、適正な園児数で学級が構成され、効果的な保育を実施し、保護者の方々の期待にこたえるようにすることが大切なことであります。
まず、お尋ねの集団指導の効用と適正な 1 クラスの規模についてお答えを申し上げます。幼児の主体的活動は、友達との相互交流で豊かになり、人とかかわる力等々についても育成をされていくわけであります。文部省の幼稚園設置基準による 1 学級の幼児数については、 4 歳児と 5 歳児は 35 人以下となっておりますが、ただいま申し上げました保育の効果や安定した施設利用から見て、 1 学級の適正規模は少なくとも 20 人程度は必要であろうと考えております。
ちなみに、実験的に保育を探り、研究を続けている宮城教育大学附属幼稚園の 4 歳、 5 歳児の 1 クラスは 35 人としています。宮城県内幼稚園すべての幼稚園の 1 クラスの平均が、平成 10 年度 24.8 人となっています。古川市の公立幼稚園は平均 20 人でございます。
また、ゼロ歳から 4 歳児の保護者に実施したアンケート調査の要望事項のお尋ねでありますが、地区によって少し違うわけでありますけれども、 A 地区におきましては、まず一番多かったのは通園バスの運行であります。回答者の 38 %、 24 人の方が「ぜひ通園バスを」と。それから 2 番目は、「預かり保育をしてほしい」これは 37 %、 23 人。次に、 3 年保育はできないだろうか、保育内容の充実はどうだろうかというふうな要望等について、これは 19 %でございます。
N 地区におきましては、「通園バスの運行」がやっぱり 46 %で、最大であります。それから「預かり保育」は 22 %、11人であります。それから、「保育内容の充実」が 36 %の 18 人という内容で、ゼロ歳から 5 歳までの御父兄の方からそうした数での要望が出ております。
先ほどの議員のお話にありましたように、近年の女性の社会進出の拡大などを背景として、幼稚園の通常の教育時間終了後、家庭において保育に欠ける園児を対象に、引き続き教育を行う預かり保育に対する要望がかなり多くなってきているわけであります。
現在、大崎では田尻町と三本木町が預かり保育を実施していますが、田尻町の場合は各幼稚園でしているのではなくて、 3 カ所ある幼稚園が終わりますと、その子供たちを町内の 1 つの幼稚園に集めて、そこで預かり保育を夕方までするというふうなことでございます。職員はそのための職員がお 2 人いて、保育時間は降園後から午後 6 時まで、夏休みや冬休みも行っているわけであります。
預かり保育の保育料の額は、園児 1 人について幼稚園の保育料のほかに月額 4,400 円、 3 幼稚園の園児の約 10 %、 21 人が預かり保育を受けています。
三本木町におきましては、三本木幼稚園では朝 7 時半から 8 時半までと、降園後 6 時 15 分までと、朝早いわけでありますが、そういうふうな時間で預かり保育をしています。土曜日は 1 時 15 分で終わりであります。長期休業中も同じように行っています。
保育には幼稚園教諭と嘱託職員がお 2 人で当たっていただいていて、預かり保育の保育料は月額 5,000 円で、ほかにおやつ代が 1,500 円かかります。入園児 131 人のうち 28 人、 21 %が預かり保育を受けています。送迎については園のバスを使わないで、時間外でありますから、保護者の責任で行うようになっています。
本市の預かり保育園の取り組みについてのお尋ねでありますが、来年全部の幼稚園の 2 年保育が実施されることになります。これまでも効果的な幼児教育のあり方について、議員皆様方からの御提言や庁内的にも政策調整会議、幼児教育推進協議会等においても、いろいろ論議をしていただき、御指導もいただいてきたところであります。
将来的にも、少子化の傾向は社会現象として進みますし、預かり保育や、あるいは 3 年保育など時代の変化に対応した今後の幼稚園教育のあり方が求められています。これら地域の事情や保護者の要請を踏まえ、預かり保育推進地区を指定するなど、実践的な研究を進めて、その可能性を検討してまいりたいと思っております。
いずれにいたしましても、預かり保育実施のための財政基盤の強化を図っていかなくてはなりません。中・長期的な展望に立って、預かり保育実施に向けて努力をしてまいりたいと考えております。
終わります。