医療環境は、人口の高齢化に伴う疾病構造の変化や、医学の進歩、医療技術の発達、医療機器の新たなる開発など、診断、治療、看護を支える技術は目覚ましい発展を遂げており、今でもその技術革新はとどまるところを知りません。診療、看護の内容は一層専門化、細分化されるのであります。
21 世紀に向け急速に進む高齢化社会への対応の中で、これから病院運営に当たっては、病院のスタッフ一同の日夜に分かたぬ御努力に対して深く感謝と敬意をあらわすものであります。今や仙北の基幹病院としての地位は揺るぎないものだと思います。これも院長を初めとする医療スタッフのたゆまぬ努力のほかになりません。市民の安全の最後のとりでとなって、今後も一層の御活躍を期待する一人でもあります。
さて、南病棟の完成を間近に控え、また玄関になるべきメーンの駐車場整備も南病棟の完成まで間に合うとのことであります。利用者にとって非常にうれしい限りであります。
一日に利用される患者様が約 1,000 名のこと。ちょっとした商店の利用客を上回る人数であります。これらの患者様の利用の利便性を図り、利用のしやすい安全性の高い病院を目指すことは言うまでもありません。
そこで、お伺いいたします。市立病院は基幹病院として、その責務を十分に果たしていることは非常にうれしくもあり、また誇りに思うのでありますが、余りにその責任が重いために、ついオーバーペースの施設整備にならないかと心配であります。
仙北の中心の医療施設だからと、すべてにわたって 100 %の医療設備の拡充が必要でありましょうか。今回の予算の中でも総合情報システムの購入に 9 億 3,000 万円余りを計上されておりますし、改めて医療の充実には金がかかるものだと実感せざるを得ません。近くには 100 万人の住民を抱え、なおかつ日本の医療を支える病院である東北大附属病院など、仙台には大きな病院がたくさんあります。医療情報と医療機器、これらを有効に活用することができないか。有効に利用し合うことによって、より効果的な病院経営を図れないでしょうか。 7 万 2,000 人の古川市にふさわしい病院の現実的な規模をどのように考えているのかをお伺いいたします。
1 つは、市立病院のあり方としての基本理念ということのお尋ねでありました。
古川市立病院はその理念の中で、病院の使命を、生命の尊重と人間愛を基本として、健全な病院経営と病診連携のもとに、地域住民のための医療、保健及び福祉の充実を使命とすると、こういうふうに位置づけております。このように、病院はこれまでも住民の皆様の健康と尊厳なる命を守るため、最高の医療を提供すべく鋭意邁進してまいったところでございます。
病院を利用される患者様は、古川市はもとより、大崎、栗原、登米圏域にまで及び、特に平成 6 年に救命救急センターが開設をされて以降は、二次医療圏における唯一、三次医療を提供できる施設として住民の皆様の期待にこたえてきたところであり、最近では県北医療圏に特有の疾病構造である悪性新生物の死亡率の低減化を図るため、放射線治療施設を整備したところでもあります。
今や古川市立病院の医療施設としての立場は、古川市民の皆様の病院であることはもちろんでありますが、県北医療圏40万人の方々の基幹病院として、良質かつ高度な医療を提供しなければならない責務を有するに至っております。こうしたことから、病院では良質で高度な医療を提供すべく、東北大学医学部と常時、光ファイバーで接続し、診断、治療のための遠隔治療を実施、実践をいたしております。
また、圏域の医療機関の先生方とも IT を活用した連携体制を構築する計画でありまして、古川市とか大崎地域とかいう地域を特定した病院ではなくなってきていることから、冒頭申し上げました理念を基軸に、圏域住民の皆様のとうとい生命の維持と健康管理に万全を尽くしてまいる所存でありますので、御理解賜りたいと存じます。
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