一日 1,000 名を超える患者様の来院があるということは、もう 1 つのまちとも言えるのではないでしょうか。先日、病院付近を通った際に呼びとめられまして、このようなことを聞かれました。「お見舞いに来たのですが、この付近に見舞い用の何かを売る店はありませんか」とのことでした。なるほどこれだけ多くの来院者があれば、それぞれに多くの要望なり経済的な需要が発生するのだなと思いました。
新病棟の建設の立地条件を調査する予算についても計上されているようですが、まさに病院建設は病院の問題としてとらえていてばかりではなりません。まさに古川のまち、機能としての総合的な視野に立ったプランの構築が最も大切であります。なぜならば、今後病院の建設は、ある意味で 1 つのまちづくりでもありますし、それ自体がまるで客船のように 1 つの社会を形成してしまうのであります。周辺の商店街振興と整合性を図り、計画、施行に関しては、より一層の病院と市が緊密に打ち合わせなりが必要かと思いますが、御所見をお伺いいたします。
聞くところによりますと、ある一部でその打ち合わせについて足並みがそろわなかったところもあるやに聞いております。ここに改めまして、本計画の進行についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
古川市都市計画マスタープランと病院事業の整合性については、部門別構想における機能的側面と地域別構想における立地的側面、この両面からとらえることができると思います。
マスタープランにおける部門別構想にあっては、その機能を県北地域の基幹病院として、救命救急センターの機能拡充とあわせ、地域医療機関連携のもと、市民の健康維持をサポートする地域医療体制の充実を図ることに位置づけておりますが、救命救急センターの利用状況を見ましても、最近では仙台医療圏から転送されるケースもあるなど、こうした事例はセンター開設当初に比べ、格段の機能拡充が図られておることを、まさに証明するものであります。
また、病院では宮城県医師会、東北大学、地域医療機関、そして近隣自治体等と連携をして、経済産業省の補助事業として IC カードを活用した住民の健康管理体制構築の実証実験に参画するなど、テーマである住民の健康管理をサポートする地域医療体制の充実という部門別構想における命題は貫徹しておるものと認識いたしております。
一方、マスタープランにおける地域別構想にあっては、第一小学校区に属しておりまして、病院の立地する千手寺地区にあっては、住宅地として居住環境を優先した整備が行われる地域となっております。このように、病院の立地する場所は近隣商業地域と第二種住居地域が混在する地域であります。議員おっしゃるような病院と近隣の商店との連携、あるいはまちづくりとの関連、こういったものも極めて重要だというふうに思っております。
また一方、建設事業を実施する場合にありましては、相当程度、建築上の制限を受ける地域でありまして、機能的側面における病院の機能拡充の進展とは相反する地域でもあります。したがいまして、老朽化による将来の新病院建設計画を考慮いたしたとき、現在地に立地を計画する場合は、都市計画上の制限を緩和する方向で一部プランの見直しを実施するか、もしくは移転・新築をも視野に入れ検討する必要があるものと認識をしておりますので、御理解賜りたいと存じます。
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